子供の転落事故には、親の監督責任もあるのではないか。

このように書くと、24時間子供から目を離さないでいるわけにはいかないと反論されると思います。しかし、それは親自身の経験不足から起こることもあるのです。ですから子供にとっての危険な行動を予測したりする学びに不足していることがあるからかもしれないのです。

 自らそのような経験があれば、そうならないように子供に対するするのだと思います。

 それは、ナイフの使い方の例で考えてみましょう。最近は、子供に、ナイフを小さいころから危ないから持たせない。そうなると、どうなるか。ナイフをもったときに、どのような道具かがわからない。そこで誤った使い方することも起こる。

 小さいころから鉛筆を削るのにナイフを使えるようにすれば、手を傷つけながらもいつかきれいに削れるようになります。つまり、危ないからつかわせなければ、その道具さえ使えなくなる。

 そして今の親世代は、鉛筆はナイフではなく、鉛筆削りで育ったのだとおもうので、体験としてのナイフはしていないのです。

 世の中は、すべて、安全にできていると思い込んでいるのかもしれないのです。しかし、そこに落とし穴があるのです。どのような場面が危険なのかを子供の目線と子供の行動から考えておかなければならないのではないでしょうか。

 すべて、なんでも安全にするのは不可能です。だから危険を回避する能力を親子で学んでいくことが必要なのだと思います。最後は子供から目を離さないことなのだと思います。この目は実際の目だけでなく、心の目も必要なのだと思います。