スポ-ツと経済で隠蔽する低空飛行の政治

明治以来、政治に関心が持たれていない時代、明治時代からは、富国強兵・殖産興業の政策で国を作り、海外への進出などの政策で国力を上げた。その後、帝国主義政策の失敗で、国力を失った。ここでも、新しい国としての出発、民主憲法の制定、民主国家づくり、国会も複数の政党による論議が活発化、政策論争与野党間のみならず、与党内でも論議が活発であった。派閥解消で党をまとめる動きで、党内論議が低調になり、総裁選も形骸化してきた。これが総裁多選の原因になっているようである。そうなると、行政機関の官僚も、与党の総裁つまり首相にたいする忖度することで、保身を図るひとが増えて、政策を行ううえでも、最低位できることをする、余計なことはしないことがよいことと考えたり、事が起こってから対処すればよいという動きになってしまっている。一方、野党も、それぞれの党の考え方にこだわりすぎて、まとまろうとしないし、まとまって協調性を失い分裂している。中小の政党では、大政党には対抗できないことを野党はもっと考えるべきである。故に、国民は政党政治に失望しているのが無党派層過半数近くになっていることや与党でさえ3分の1しか占めていない。

 このこと問題にしない、これは政治的危機と捉えないことが、今の政治の問題であり、国民はスポーツ、経済に関心が高くなっているのである。当然政治と経済は繋がっているのであるが、国民は経済の方を重視し、経済が良くなることを期待している。

本来なら国民は経済の問題、生活の問題を政府に訴えるところであるが、それも低調、会社にも交渉することも低調である。外国では、デモでも起きるようなことでも起きない。このような国でよいのか。