日本の産業はこのままでは先がないのでは

産業は1次産業、2次産業、3次産業と分類されているが、これらには意味があり、基盤産業は、1次産業であり、いまここをおろそかにしてきたつけが日本経済の打撃になっている。この産業に力を入れてこなかったことは、食料不足という結果を生み出していてひいては、安全保障上の問題にもなっている。この原因は2つ大きくあり、一つは仕事の大変さからの後継者不足、二つ目は、第1次産業の製品の海外への依存により、貿易バランスをとろうとした結果である。

 第2次産業は成長産業で、ここが弱体化すると国が斜陽化するといわれている。それはかつてのイギリスがそうであった。つまり、世界で最初の産業革命が起こったのはこの国なのでる。現在は、イギリスはこの復興を外国の力を借りて行い、自力に戻そうとしている。日本も、一次は安価な労働力と資源、大市場などをあてにして工場の移転、

産業移転も行ったが結果として、生産の要の技術移転もしてしまい、国内での生産が出来ず海外での生産に依存せざろう得なくなり、危機感をようやくもつことになった。

 そこには日本の国のもつ最大の弱点、資源がなく、それを海外に依存し、輸入した原材料を加工してそれを輸出するこれが日本の国を支えてきた貿易構造であるからです。

 資源、生産技術、大市場のある国とは、国の生き方は同じにはできないけれど、なんとかこれを克服する対策は必要である。

 いま、国内で従事者が一番多いのが第3次産業である。これが大きなリスクにもなっている。つまり、サービスを提供する産業である。すごく幅広い業種がある。しかし、問題は、自然災害、戦争・紛争、政府の統制、疫病の流行、経済の変動などの影響をもろにうける産業である。これが中心産業であると、国と国の関係が閉ざされるとなりたたないこともある。

 一例は、観光業・飲食業です。コロナという疫病の発生で100あるもの0から10程度なってしまうのです。営業を続けるにもお客がこなければなりたたない。すごい危うさのある産業的要素をもっているのです。

 そこにたよろうとする。つまりインバウンド(外国からの観光客)にたよる産業の危うさが見えている。日本はスイスのような観光立国にはなれないので、これを国の基幹産業にしてはいけない。

 ではこの産業で生きる道は教育産業で、世界的な教育立国こそが目指すところではないか。これは、研究施設、大学など、それこそグローバル化し、日本に行けば世界最高水準の教育と研究ができるように、世界の代表的な研究者が日本で研究する。そこで日本人も高レベルの教育を受けられる。アメリカレベル以上のものものを作れれば、声をかけなくても、最高レベルの研究者が集まってくる。考え方によってはGDP1%プラスの防衛費より、有効的な効果があるかもしれません。

 そこでイギリスの例をあげましたが、日本も、安全保障(食料自給率)のためにも、

産業のバランスを考えての振興と成熟した国としての自立できる国になっていかなければならない。いづれは、アメリカから脱却を100年を目標に進めていくことも必要になると思う。